中村康紀 (テノール)
埼玉県出身。生まれてすぐに大阪へ転居、小学五年までは大阪育ち。埼玉大学教育学部小学校教員養成課程音楽専修卒業、その後声楽を志し東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。
初めて自身で音楽に興味を持ち演奏するようになったのは中学2年の頃、エレキ・ギターだった。高校で吹奏楽部に入部、コントラバスと、たまにエレキ・ギターを演奏する。
高校卒業間近に、音楽部を指導していた恩師(といっても自身は音楽部員ではない)、飯浦直哉氏の教えによりルネサンス・初期バロックの世俗音楽に傾倒、以後ライフワークとする。
モーツァルト「戴冠ミサ」やバッハのカンタータ等、宗教曲のソリストとしても活動しているが、専ら少人数による声楽アンサンブルを中心とした活動をしている。
イタリア・ルネサンス〜初期バロック音楽、特に1580年頃〜1640年頃のマドリガーレを専門とし、イタリア語、イタリア定型詩、ヘクサコルドのソルミゼーションなど、多角的に楽曲を研究し演奏する。
2019年、マドリガーレのみを演奏する声楽アンサンブルDolceAmaroを妻である森有美子と立ち上げ、コロナ禍を経て2021年より演奏活動を開始、以後企画担当を務める。
Concerto Sotto l'Albero代表、モンテヴェルディ倶楽部、音楽団体incontro、Ensemble Festino、Sestetto Vocaleメンバー、コントラポントやEX NOVO他多くのアンサンブルに参加。
稀にクラシック・ギター、ルネサンス・リュートも演奏する。
マドリガーレの詩の対訳をはじめ、これまでにLa Traviata, Così fan tutte, L’elisir d’amore などオペラの全訳・字幕作成も行う他、イタリア詩の翻訳・解説も行う。
日本イタリア古楽協会運営委員。埼玉大学合唱団ヴォイストレーナー。
また、これまでの自身の経験を活かし、楽譜作成や浄書、イタリア詩の翻訳・解説、コンサートのチラシ・チケット・パンフレットなどの作成も生業としている。